日本のアニメ映画を代表する監督の1人が細田守監督だと思います。
『時をかける少女』や『サマーウォーズ』で人気が急上昇し、今ではアニメ映画でお馴染みの監督になりました。
新作が発表されると各メディアで取り上げられるので認知度は高いと思いますが、まだ細田守監督の作品を見たことがない人もいると思います。
そんな人向けに、細田守監督のおすすめ作品をランキング形式で紹介したいと思います。
作品の簡単な説明と感想も合わせて紹介しているので、これからどれか作品を見ようと思っている人は是非参考にしていただきたいなと思います!
細田守監督ってどんな人物?
元々は東映アニメーションで監督をしていて、1999年の「劇場版デジモンアドベンチャー」が代表作としても有名です。
2000年にはジブリの『ハウルの動く城』の監督に抜擢されましたが、色々あって途中で監督を降りています。
その後、2005年に東映アニメーションを辞めてフリーになり、翌年に『時をかける少女』を発表しています。
続く『サマーウォーズ』でも人気を呼び、今ではアニメ映画を代表するような監督の一人です!
おすすめランキング
1位:時をかける少女
公開:2006年
上映時間:98分
主題歌:ガーネット(奥華子)
これが細田守監督の作品の中で最も有名な作品かもしれません。
実は筒井康隆さんの小説「時をかける少女」の続編としてつくたれた作品です。この小説の20年後という設定なので原作を知らなくても問題ありません。
時間の尊さを教えてくれる、心打たれる作品です!
主題歌である奥華子さんの『ガーネット』がとてもマッチしています。この曲が流れた時の切なさは胸を締め付けるものがあります。
やはりこの作品から細田守監督の人気が爆発したので、原点ともいえるこの作品から楽しんで欲しいです!
2位:サマーウォーズ
公開:2009年
上映時間:115分
主題歌:僕らの夏の夢(山下達郎)
細田守監督にとって初となる完全オリジナルの長編アニメ映画です。
ファンの間でも圧倒的な支持を集めている作品で、アニメ映画の中でも上位に入るほど面白いです!
インターネット上に広がる仮想世界OZ。
そこには様々なインフラがあって、生活には欠かせないものとなっていました。
OZは世界一強固なセキュリティによって守られていましたが、手違いで主人公の健二がパスワードを解いてしまうのです。
OZのセキュリティが外れたことで、人工知能に乗っ取られたインフラが遮断されてしまいます。
ヒロインの夏希の家に遊びに行っていた健二はそこで、世界の危機に立ち向かうことになってしまいます。
インターネット社会が進んでも、生身での人との繋がりが失われてはいけないんだなと思わせてくれるような素晴らしい作品です!
花札で人工知能の対峙するシーンが激アツで、最大の見所です!また、ヒロインの夏希先輩が可愛いのが個人的な推しポイントです(笑)
この映画のために作られた主題歌もめちゃくちゃいい歌です!
夏だなと思わせてくれる作品なので、夏に家族で見ることをおすすめします!
3位:竜とそばかすの姫
公開:2021年
上映時間:121分
主題歌:U(millennium parade)
ネット社会の嫌な部分が上手く表現されていて、メッセージ性の強い作品になっています。
主人公の女子高校生・すずは幼い頃の母の死をきっかけに歌うことができなくなります。
インターネット上の仮想世界<U>、そこでは自分の分身をつくり新たな人生を歩ことができます。
すずはUの世界では歌うことができるようになり、そこでベルという名の歌姫として人気者となったのでした。
ある日ベルの前に「竜」と呼ばれる<U>の秩序を乱す謎の人物が現れるのでした。
竜と出会ったことで起こる現実と仮想世界での誹謗中傷。
すずは現実世界の竜を助ける決断をするのでした。
グラフィックが相変わらず素晴らしくて、背景なんかは見とれるよな綺麗さでした。
また、仮想世界と現実世界のグラフィックにメリハリがあって良かったです!
さらにすずの歌も素晴らしかったので世界観はかなり良かったと思います。
ストーリー展開が読みづらくて個人的には飽きることなく楽しめました。
ただ、120分間に色々詰め込みすぎて内容が薄くなってしまっている気はします。
薄いというか、曖昧というか、説明不足と言ったかんじでしょうか。
作品としては賛否両論あるみたいですが、すずの心境変化や成長、周りの人の温かさはいいなと思う部分でした。
4位:おかみこどもの雨と雪
公開:2012年
上映時間:117分
主題歌:おかあさんの唄(アン・サリー)
『母と子』をテーマにしたファンタジー作品です!
花(主人公)の声優を務めた宮崎あおいさんの表現力が素晴らしいので感情移入しやすいです!
花が好きになった彼は狼男。それでも花は彼に恋をし続けて2人は結婚。そして産まれて来た子供、雨と雪には狼の血が。
都会の片隅で幸せに暮らしていた4人家族。しかし、父の死が突然降りかかる。
一人きりで子供たちを育てていく決断をした花は人の少ない田舎に引っ越すことを決意。
そこで待ち受ける運命に花は立ち向かうのです。
子供に向き合う母親の姿が描かれて、親が子供にしてあげれることは何なのか考えてしまうような作品です。
クスッと笑えるシーンも多いですが、胸が締め付けられるシーンが目立ちます。
ですが、大人になればなるほど深く考えれる作品なので数年越しに見てほしい作品です!
5位:バケモノの子
公開:2015年
上映時間:119分
主題歌:Starting Over(Mr.Children)
人間の主人公がバケモノの世界で、バケモノ・熊徹の弟子として成長していくファンタジー作品です。
人間の世界とは別にある”バケモノ”の世界。
ひょんなことにバケモノ・熊徹と人間・九太は出会い、九太はバケモノの世界で生きていくことを決意。
そして九太は成長し、偶然に人間の世界に戻ってしまいます。
バケモノの世界、人間の世界のどちらで生きるべきか。
九太が選んだ選択は、、、
物語前半はとても面白くて夢中になって見れますが、後半が少し残念な作品で「後半が意味わからない」「支離滅裂」など悪いレビューをよく見かけます。
細田守監督はこの作品を通して「家族観が変わる現代社会で、新しい大人は子どもにどんな姿を見せ、何を手渡してあげれるか」を考えて欲しいと言っておられました。
細田守監督のコメントを頭に置いて見れば「なるほど」と思える作品だと思います!
6位:未来のミライ
公開:2018年
上映時間:98分
主題歌:ミライのテーマ(山下達郎)
オリジナル長編アニメ映画4作目にして、最大の問題作です。
ある日、わがまま”くんちゃん”に妹ができます。
両親は妹ばっかりで、くんちゃんは嫌な思いをしてばかり。
そんなくんちゃんのもとに未来からやって来た妹”ミライちゃん”が突然現れます。
ミライちゃんは一体何のためにくんちゃんのもとにやってきたのか。
くんちゃんとミライちゃんが織りなす不思議な物語です。
ストーリーを見ると感動しそうな内容かなと思いますがレビューがかなり悪いです。
実際、話の繋がりがよくわからないので見て困惑します。
『家族』と『命』がテーマのようですが、結局何が言いたいか理解しがたい作品でした。
子育て世代からは評価されているようですが、万人受けするような作品ではないと思います。
また、内容以上に声優さんに対する低い評価が多く見受けられました。
前作までの評価が高かっただけに期待外れの評価になってしまいました。
見る人を選ぶ?
『時をかける少女』『サマーウォーズ』に関しては万人受けする不朽の名作で間違いないと思います。
ただ、サマーウォーズ以降の作品は”ささる人にはささる”という感じがします。
実際にサマーウォーズ以降の作品は評価がかなり割れています。
合う合わないがあると思いますが、個人的には「つまらない」とまでは思いません。
細田守監督の作品には必ず大きなテーマがあります。
その作品ごとのテーマと、細田守監督のコメントを頭に入れておけば何が伝えたいのか理解できます!
そうすれば、感想は違ってくるかもしれません。
まとめ
細田守監督のおすすめ作品ということでランキング付けさせて頂きました。
どの作品もグラフィックが素晴らしく、オリジナリティに溢れています!
どの作品も万人受けするわけではないですが、作品を通して身近な問題について考えることができます。
細田守監督も大きなテーマを持って作品を作っておられるので、作品ごとのテーマや伝えたいことを考えながら楽しんで欲しいなと思います!
これからも、オリジナリティ溢れる新作を期待したいと思います!