ソフトバンクエアーは工事不要で、コンセントを差すだけで簡単にインターネットを楽しむことができるWi-Fiです。さらにデータ容量は無制限で、どれだけネットを使っても毎月定額で高速インターネットを楽しむことができます。
でもそれは本当なのでしょうか?何も気にせず毎日高速インターネットを楽しむことができるのでしょうか?
実はソフトバンクエアーは他社のモバイルルーターに比べて速度制限に関するマイナスな面が目立ちます。
そこで今回はソフトバンクエアーの速度制限の説明や実際に速度制限の対象になった人の口コミ参考に、ソフトバンクエアーの速度制限の実態を紹介したいと思います。
ソフトバンクエアーの通信速度
ソフトバンクエアーはソフトバンクのスマホ回線と同じ4G回線を使っているので、スマホと同じ速度でデータ通信をすることができます。なので安定した高速通信を利用することが可能です。
ソフトバンクの4G回線は下り最大350Mbpsとなっています。ただしこれは対応エリア(現在拡大中)のみで、対応してないエリアでは下り最大261Mbpsとなります。自分の住んでいる地域がどちらの速度に対応しているのかは「ソフトバンクエアーの住所別速度」で確認することができます。
さらにソフトバンクエアーの機種によっても通信速度が変わり、ターミナル3が350Mbps対応機種で、ターミナル2は261Mbps対応機種となります。
カタログ値では350Mbpsとなっていますが実際に出るスピード(実測値)は下りで30Mbps前後が平均値で上りは5Mbps前後で、これは動画を見たりネット検索をすることはもちろんオンラインゲームをするのにも十分な速度です。
ソフトバンクエアーにある4つの速度制限
ソフトバンクエアーは月に使えるデータ量に制限はありませんが、安定したサービスを提供するために速度制限をかける場合があります。
公式サイトにソフトバンクエアーの速度制限について記載されているのですが、この速度制限というのが実に曖昧なで非常にわかりにくいです。
そのこともあってか、回線が遅いだけなのか速度制限がかかっているのか分からず利用者に不満を与えてるようです。
速度制限が曖昧というのがどういうことか、実際のソフトバンクエアーの速度制限について1つづつ見ていこうと思います。
速度制限1
ご利用の集中する時間帯(夜間など)は、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
これが一番困る速度制限で、混雑状況にもよりますがみんながインターネットを使う夕方から夜にかけて速度制限がかかります。
ある地域でのソフトバンクエアーの速度の実測値を調べてみると以下の様な数値になりました。
261Mbps対応エリア | 下り | 上り |
朝(8時前後) | 47.6Mbps | 4.16Mbps |
昼(12時前後) | 34.3Mbps | 9.81Mbps |
夕方(18時前後) | 40.35Mbps | 4.72Mbps |
夜(20時以降) | 2.83Mbps | 0.75Mbps |
夜だけ異常に遅くなっているのが分かると思いますが、これがいわゆる「ご利用の集中する時間帯」で、この測定をしていた時には速度制限がかけられていたということになります。
住んでる地域、利用する日や時間によって夜間でも速度が変わらないことがありますが、これがあることによって「今日は遅い」「今日は使える」といったストレスの要因となっています。
何はともあれインターネットを使いたい時間に回線が遅いということはかなりのストレスになると思います。
速度制限2
以下のコンテンツ・サービスなどをご利用の際、通信速度の制限を行う場合があります。なお、通信の切断は行いません。
音声通話やテレビ電話などをパケット信号に変換し、データ通信にて実現するサービス
MPEG、AVI、MOV 形式などの動画ファイル
BMP、JPEG、GIF 形式などの画像ファイル
動画閲覧、高画質画像閲覧、P2P ファイル交換、ソフトウェアダウンロードなどを伴うサイト、アプリケーションなど
わかりにくいかもしれませんが、簡単に言うとテレビ電話や容量の大きいアプリなどをダウンロードするときに回線が遅くなるというこです。
PS4やswitchなどのゲームをダウンロードしたり、映画や動画など大きいサイズのデータのダウンロードが遅いだけなら気長に待てばいいですが、ダウンロードをしている間は回線自体が遅くなっているのでかなり不便に感じます。
速度制限3
特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
例えばマンションや住宅街でソフトバンク回線を使うユーザーが多く、利用が集中すると速度制限の対象となってしまいます。実際にどれぐらいの範囲で、どれぐらい利用が集中した場合に制限がかかるのか、明確な数字がないので正確なことは分からないのが現状です。
速度制限4
特定エリアおよび特定時間帯におけるネットワークの高負荷が一部のお客さまの利用によるものと考えられる場合であって、過去3ヵ月の利用状況からその再現性が非常に高いと判断されたときのみ、サービス安定提供のため、該当のお客さまに対する速度制限を行う場合があります
毎日大量のデータ通信を行うと、速度制限の対象になることがあるという解釈でいいと思います。過去3か月のデータを参考にしたり、特定のエリアや時間帯のネットワーク高負荷が一部の人となると、そうとうのデータ通信となるはずなのであまり気にしないでもいい項目だと思います。
気になるのは夜間の速度制限だけ
4つほど速度制限項目がありますが、もろに影響が出るのは夜間の速度制限ぐらいです。
これについては「ゴールデンタイムにインターネットが遅すぎて動画が見れない」といった致命的な欠陥になっているため、ソフトバンクエアーの評価を下げる要因となってしまっています。
この速度制限というのは回避する方法はないので誰でも速度制限の対象になってしまうので非常に残念です。
速度制限は厳しいがゲームには向いている!?
速度制限のことを考えると他の通信会社のモバイルWi-Fiルーターを契約した方がいいような気もしますが、実はソフトバンクエアーはオンラインゲームに向いています。
オンラインゲームをするのに必要な通信速度は5Mbps前後で十分で、それよりも反応速度と呼ばれるPing値の方が重要となります。
このPing値は低い方が安定していて20ms以下が望ましいですがモバイルルーターだと、どうしても高くなりがちで100ms前後で安定してしまう場合があります。
Ping値が100msを超えるとラグと呼ばれる遅延が発生してしまい、カクツキや回線落ちなどの現象が起こってしまいます。なので基本的にモバイルルーターはオンラインゲームには向いていないのです。
ところが、ソフトバンクエアーは他のWi-Fiルーターと比べるとPing値が低い数字で安定しています。
色々な人からデータをいただきましたが、オンライなのでは多少高くなることがあるものの、Ping値は50ms以下で安定していることが多いです。
有線接続すると速度もPing値も安定しやすくなるのでオンラインゲームでも快適にプレイすることができます。
ただし、速度制限がかかっている場合は上記の様な快適なプレイは無理だと思います。あくまでも速度制限のかかってない時間帯ではということですので、ゴールデンタイムにしかゲームができない人は注意が必要です。
まとめ
- ソフトバンクエアーには4つの速度制限がある
- ソフトバンクエアーは4G回線なので安定した速い速度の通信ができる
- Ping値が低いのでオンラインゲームに向いている
- 気になるのは夜間の速度制限
ソフトバンクエアーは人を選んでしまうサービスだと思います。夜間にインターネットを多く使う人には向きませんが、日中をメインに使う人にとっては4G回線で高速通信が楽しめるのでWiMAXよりも良いサービスかもしれません。
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